同朋の会結成30・50年表彰
2022.06.17
【宇佐組 德臺寺 同朋の会結成50年表彰】
「戦後間もなく少ないお米を集め、地域の方々が寄り集まって御斎をいただき、お勤めをしていた」と当事幼子ながら記憶のある御門徒さんが語ってくださった。山々に囲まれた宇佐市院内町にある德臺寺において、同朋の会結成50年表彰が行われた。会は「二・八の会」として現在まで宗祖親鸞聖人の御命日を機縁とし、脈々と相続されてる。開会にあたり、中根教務所長より「『圓満德號勸專稱』(正信偈・勤行集24頁)とありますように南無阿弥陀仏の名(名号)の德を先輩方が大切に頂かれてきたからこそ同朋会が今日まで繋がってきたのです。」と名号を頂いてこられた先輩方の姿と德臺寺のあゆみを憶い挨拶した。次に、大見政弘門徒総代長が「50年の表彰を皆さんで頂けて嬉しいです。」と話され、目の前にいる同朋だけでなく、亡き先達の姿に思いを馳せ、「前に生まれん者」の導きを感じさせるお話をした。最後に住職の法話で、「50年の歴史がある事実は、私達の思いを超えて、先代達の菩提心が作ったのです。それはすべて一人の念仏者を生みだすためなのです。」と話し、そしてこの事実を「これからも一人の念仏者誕生のため、皆様の菩提心を信じて同朋の会を相続していきたい」と話された。会に参加し、私のおもいを超えた南無阿弥陀仏が一人ひとりに確かに相続されておられるのだと感じた。各寺・各地域のお念仏にこれからも共にたずねさせて頂きたいと思う。(九州教区教化相談員 此松純劫)
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