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2017.02.22
徳田弁護士の特別講義 伝講も半ばです
2月19日〜25日まで開催されている伝道講習会。6名の受講生は、玉光順正先生の講義テーマ「浄土の真宗は証道いま盛りなり」の全文筆記に食らいつき、聖典輪読、勤行、座談会などで時間を過ごしています。
玉光先生の講義では、
・ポスト・トゥルース
・五濁の世
・還相社会学
・エンディングノート
・世間
と、こんなワードが飛び出し、テーマについて、課題が深まっているようです。

そんな日程の中、21日夜は、徳田靖之弁護士の特別講義がありました。
徳田弁護士は、「わたしたちの中のハンセン病問題」と題して、ハンセン病がどんな病気で、日本ではどんな政策が行われ、社会は何をしてきたのか、問題によってあらわれる人間の心理、ご自身の思いなどについて、90分の講義でお話しされました。

ハンセン病問題について、日本における隔離政策の特徴を①すべての患者を隔離するもの②終生隔離であること③孤島や僻地あるいは高い塀に囲まれた施設への隔離であること④労働が強制された⑤断種、中絶の強制⑥「無らい県運動」の推進ーの6つを挙げられ、国家の政策だけでなく、社会を生きる一人一人が実際の差別者となっていっったこと、学校の先生や地域の普通の人たちが隔離の片棒を担いだことを「差別の二重構造」とされ、自分の問題としてかかわっていくことの大切さを話されました。
「気の毒な人をすくう、誰にでも潜むその心にこそ、差別がひそむ」。この言葉に、「すくい」を所有することの問題を突きつけられた思いでした。

受講生6名による法話実習は、24日(金)午後1時から午後3時までです。
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