【報告】九州教区解放運動推進協議会・ハンセン病問題部会 学習会が開催されました
2025.02.27
去る2024年12月11日(水)、福岡組の慈廣寺を会場に、九州教区解放運動推進協議会・ハンセン病問題部会主催による学習会が開催され19名が参加されました。
講師には、林 力さんをお招きし、「父ありてこそ」を講題にお話いただきました。
林さんは1924(大正13)年に生まれ。1931(昭和6)年、国の「らい予防法」が制定され、その後父親が1937(昭和12)年にハンセン病に罹患、国立ハンセン病療養所へ強制隔離されました。
当時はハンセン病に対する無自覚な偏見や差別が根強い中、父からの手紙の「終生、父のことを隠し続けろ。それがお前に何もすることができなかった父の願い」ということを受け、父のことを長年隠し続けられましたが、教員として勤めを果たされる中、様々な被差別部落の子どもたちと接する中で、「水平社宣言」と出会い、父を隠して生きることの意味を自身に問われ、語られるようになりました。
結びに「父ありてこそ、九州の地において初めて同和教育をすすめることができた」との言葉が印象的でした。
▼林 力 氏(ハンセン病家族訴訟原告団長)
ハンセン病問題部会では、九州内のハンセン病療養所との定期交流会や、講演会の企画など、様々な取り組みを行っています。ご案内の折には、有縁の皆様お誘いあわせのうえご参加ください。