【報告】「非核非戦」を願いを未来につなぐ植樹式

真宗大谷派九州教区
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【報告】「非核非戦」を願いを未来につなぐ植樹式

2025.04.23



九州教区「原爆80年非核非戦」事業の取り組みとして、2025年4月2日、真宗本廟において、「非核非戦」の願いを未来につなぐ植樹式が行われました。
植樹式には、木越宗務総長をはじめ、長峯参務、古賀参務、山田参務、そして九州教区からは、草野教区会議長・松岡長崎組組長・田中非核非戦実行委員会委員長、信國九州教務所長、そして、九州教区からの奉仕団の方々を含めて約50名の方にご参加をいただきました。嘉代子桜は阿弥陀堂南側に、被爆樹木クスノキ2世は東本願寺市民緑地「お東さん広場」に植樹されました。
2025年は原爆投下から80年という節目の年。
被爆された方々が高齢化し、語り継ぐ方が少なくなってきている今、被爆樹木の”声なき声”を聞き、世界唯一の原爆による被爆国として、原爆の悲惨さを未来永劫にわたり語り継いでいかねばなりません。

「嘉代子桜」_阿弥陀堂南側に植樹


「嘉代子桜」
爆心地から500mの所の、兵器工場の事務所として使われていた長崎市立城山小学校(旧城山国民学校)で亡くなった一人娘の嘉代子さんや同じ場所で命を落とした女学生たちのことを憶い、嘉代子さんのお母さんが娘さんの好きだった桜(ソメイヨシノ)の苗木を、城山小学校へ送り植樹したことから始まる。今では長崎において平和のシンボルとなっている。

「被爆樹木クスノキ2世」_お東さん広場に植樹


「被爆樹木クスノキ2世」
爆心地から約800mに位置する山王神社の境内にある被爆クスノキの種を採取して育てられたもの。原爆によって黒焦げの太い幹だけとなったクスノキは枯れ木同然となったが、やがて樹勢を取り戻し、人々に生きる勇気と希望を与えた。そのような原爆の爆風や熱線を耐え抜き生きながらえた「被爆樹木」の多くは、原爆の地で痛々しい傷跡を残しながらも、今も静かに佇んでいる。