今月の言葉25

真宗大谷派九州教区
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今月の言葉25

2022.03.10

兵戈無用(兵隊も武器も用いること無し)
(『真宗聖典』78頁 「仏説無量寿経」巻下)

先日、ロシアがウクライナに武力侵攻を開始しました。それを契機に、日本の政治家や評論家が抑止力という名目で、公然と憲法九条、非核三原則を揺るがす「核共有」政策(核保有国が核兵器を同盟国と共有すること)の検討を訴えています。
戦争はいつも互いに相いれない正義と正義のぶつかり合いによって引き起こされます。しかし、いかなる正義であっても、血の流れる行為は許されません。
かつての戦争で、私たち真宗大谷派は、み教えを曲解し、阿弥陀仏の本願の名のもとに、多くの若者を戦地へと駆り立て、あらゆる人々を悲しみの底に突き落しました。
その過ちを二度と繰り返さぬよう、戦後50年を経た1995年、慙愧の念をもって不戦決議を、さらに非戦決議2015を宗議会(僧侶議員で構成)・参議会(門徒議員で構成)にて採択、内外に発信し続けてきました。
改めて私たちは念仏者として声を上げます。

    兵戈無用。

       (『真宗聖典』78頁 「仏説無量寿経」巻下)

 いかなる理由があろうとも、兵隊も武器も必要ありません。

蓮尾 康行