釈迦弥陀は慈悲の父母 種種の善巧方便し われらが無上の信心を 発起せしめたまいけり親鸞聖人『高僧和讃』

このご和讃は、親鸞聖人が七高僧のおひとりであります善導大師についてお詠みになられたなかの一首です。

慈悲とは、衆生を慈しんで楽を与え、憐みいたんで苦を取り除くおこころですが、そのおこころを父のごとく、母のごとくとお喩えになられています。

私たちにとって父、母とはどのような存在でしょうか。さまざまに思われるところもあると思いますが、一つ大切なこととして私(わたくし)をお育ててくださった方ということがあるのではないでしょうか。もう少しことばを足すと、私の望む、望まないを超えて、それに先立って私の幸せを願いながらお育てくださった方ということでしょう。

このご和讃をいただくとき、釈迦・弥陀が、巧みに善く手だてをめぐらして私たちに信心を起こさせようとするおこころと、父母が子を育(はぐく)むすがたとが重なって聞かされ、みほとけの御恩の深さをあらためて感じさせられます。

(齊藤曉雲)

 

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今月の言葉

今月の言葉 19

私たちはどうあがいても独りで生まれそして独りで死んでいく。 その事実は決して変わりません。 なんと寂しく、そして虚しいことでしょうか。 どうにか人とつながりたいと思っても、他人の考えていることは分からず不安な毎日を送る日々です。 学生時代に一人暮らしをしていたのですが、無性に寂しくなる夜がありました。そんな時はドライブをしながらラジオを聞いていたものです。周りは真っ暗で誰もいない中、遠い遠い自分では行ったこともない場所から、会ったこともない人の声が電波に乗って私のもとに届く。それが不思議となぜか私の心を落ち着かせてくれていたことを思い出します。 直接人と会うこ

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今月の言葉

今月の言葉 18

このご和讃は、親鸞聖人が七高僧のおひとりであります善導大師についてお詠みになられたなかの一首です。 慈悲とは、衆生を慈しんで楽を与え、憐みいたんで苦を取り除くおこころですが、そのおこころを父のごとく、母のごとくとお喩えになられています。 私たちにとって父、母とはどのような存在でしょうか。さまざまに思われるところもあると思いますが、一つ大切なこととして私(わたくし)をお育ててくださった方ということがあるのではないでしょうか。もう少しことばを足すと、私の望む、望まないを超えて、それに先立って私の幸せを願いながらお育てくださった方ということでしょう。 このご和讃をいただくとき、釈迦

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今月の言葉 17

『蓮如上人御一代記聞書』は、本願寺中興の祖である蓮如上人の言行録です。蓮如上人は毎日拝読している『御文』でお馴染みかと思いますが、『御文』にも、この御一代記聞書の中にも、なかなか僧侶にとって耳が痛い言葉があります。 この言葉は聞法についての姿勢を言っておられます。 聞法はどこまでも我が事を言い当てて下さっていると聞いていくものですが、ややもすれば、自分を棚上げして、諸々の事だと思ったり、誰々に聞かせたい等々。さらに僧侶の立場になるともっと悪質で、我が身に聞くどころか、何か自分で話すときの参考として聞いているのである。 そんな自分の聞法の姿勢を言い当てら

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