教化活動

2022.02.14

組教化活動報告(大分別府組)

2021年12月26日、大分県杵築市浄願寺を会所として大分別府組の育成員研修である声明講習会が開催され、組内住職13名が参加しました。講師には、2020年に設立された九州教区准堂衆会の会長・竹下秀覚氏をお迎えし、主に葬儀式における声明作法の講義をいただきました。

「葬儀だけに関わらず法要は僧分だけで勤めるものではありません。参詣されている方々から常に見られていること・聞かれていることを意識して、勤める側の声や所作から暖かさや荘厳な雰囲気を作ることが大切です。」

講義は、「葬儀中陰勤行集」をテキストとして使用し、伽陀・念佛・和讃などの読法について、参加者が実際に声を出して指導を受ける形で進められました。要所要所で読法の表現することの意味や意図について、丁寧に説明が加えられ、参加者が頷く場面が多く見受けられました。普段少人数でお勤めをすることが多く、なかなか気付くことができなかった自己流の発声の癖や、みんなで声を合わせることの難しさを再確認する貴重な時間となりました。

講習会終了後、大伴栄寿組長より、「年末の忙しい中また大雪警報が出された悪天候の中での開催となりましたが、大変熱の入った研修会となりました。何より組が合併して初めて一緒に研修できたことがありがたかったです。講師の竹下先生には、声明だけではなく、通夜や葬儀に対する心構えもご指導していただき、継続的に研修することの必要性を痛感しました。」と今回の講習会の感想をいただきました。

九州教区准堂衆会は、真宗大谷派の声明・儀式・作法の研鑽・修練を目的とし、併せて儀式行事を通して教化を推進し、人の養成と相互の親睦をはかることを目的として設立されました。今回はその中でも、教区・エリア・組の教化活動に関わる第一回目となりました。今後、各エリアや各組などにおいて、声明・儀式・作法に関する講習会開催などの相談がありましたら、積極的に九州教区准堂衆会にお声がけください。

大分別府組通信員(九州教区准堂衆会会員) 柿本 裕喜

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